どうも、所長のまっさんです^^
今回は大学進学の意義についてです。
最初に言っておきますと、僕自身の場合、自分の子供がもう少し大きくなって勉強に意識が向いてないようなら、大学はもちろん進学校に進むことすら許しません。
スポーツや料理、芸術の分野に興味があるならプロになる為の勉強ができるとこに通わせます。
それもないなら工業高校や商業高校で資格を取ってもらうか、無理なら近いとこ。
で、卒業と同時にどこでもいいので働いてもらいます。
「子供の将来を考えると無責任では?」って思われるかもしれませんが、どの道に進んでも辛いことなんか山ほどあるし、逆に幸福度も変わらないと思います。
この平和なご時世、多少給料が安くても周りの目に入る人とささやかな幸せを共有し、楽しく生きていくことは可能です。
子供達にはただただ心身ともに健康でいて欲しいと願うだけです。
前置き
学歴を求めて
一方でこの業界にいて驚くのは、未だに学歴社会主義的な妄想をリアルに信じきっている人の多さです。
大学に行けば給料が高くてやりがいのある会社の好きな部署でイキイキ働けるという勘違い。
実際僕は京都大学から大手ゼネコンの内定を楽にとらせてもらいましたが、先輩の辛すぎる1日を目の当たりにして、直前で人事の方には大変申し訳なかったのですが、辞退させていただきました。
それにしても、内定を楽にとれたのは京都大学だったからです。
内定者が予定の30人に達していたところを無理やり31人に増やしてもらってそこに滑り込むという離れ業でした。
当時付き合っていた彼女は立命館大学だったのですが、就活の時期は寝る間も惜しんでエントリーシートを書きまくってました。
西日本で偏差値ナンバー2の私立大学ですら希望の職種に就きたければ必死に努力する必要があるわけです。
要するに、就活でネームバリューや学校推薦、OBのコネが効いてくるのは東大京大だけと思っておいた方がいいと思います。
国公立の難易度
そもそも中学高校時代に勉強に意識が向かない時点で東大京大は大抵の学生には無理だと思います。
「それならなんとか国公立くらいは」という考え方も微妙です。
国公立に入れるのは中学時代にわりかし勉強ができて進学校に合格した中で、さらに学年順位が平均以上(なんちゃって進学校だと上位)の学生です。(地方公立高校)
裏を返せば、進学校に入学できても、私立大学、専門学校、就職する学生は意外に多いということです。
よくある事例

なんの為に大学行きたいかはわからんけど、周りの友達は子供を大学に行かせたがってるからウチの子も行かさなアカンのかな?

子供に無関心な親って思われるのも嫌やし。
どうせやったら学費の安い国公立がいいなぁ。

なんとしても勉強頑張ってもらわなアカンし塾でも通わそう!

費用は高いけど、国公立行くためにはしゃーないか!
不幸の始まりです。
それでもし無事に国公立受かったとしても、4年間親の金で面白おかしく過ごした挙句、会社に就職できず実家にも帰ってこず、都会の片隅でフリーターとしてささやかな幸せとともに過ごす結果になる可能性もあるわけです。
納得できるならそのお子様はなんて幸せなんだろうと思いますが、大抵の親御さんは「あんだけ金使って大学行かせてやったのに何しとんや!はよ実家帰ってこい!」ってなるでしょう。
大学へ進学する意義
さて、これまであえて東大京大だとか国公立だとかあやふやな表現で話を進めてきましたが、これ自体が間違った分け方です。
というのも本来大学というところは、高校では得ることのできない、
より専門的で高度な知識を得る為の場所
で、あるはずです。
その先にはさらに細分化された専門知識を研究する大学院もあります。
人類の未来の為の研究です。
大学に残り教授として研究室を構えさらなる研究をする人もいれば、それまでに得た知識を手土産に企業に就職して社会貢献することでサラリーを得る人もいます。
大学に進学しないと取れない、あるいは進学した方が取りやすい資格があって、それを取らないとなりたい職業に就けない場合もあります。
共通しているのは社会貢献の為(あるいは社会貢献してお金を稼ぐ為)に必要だから大学で勉強するということです。
ですので偏差値だけで大学を選ぶのは根本的に間違っているのです。
基準にはなりますが絶対的なものではなく、穴場といえる大学や専門学校も多いです。
日本における現状
昨今の日本における受験生が大学に進学する動機は少し変化しています。
先程書いたような本来の意義目的の為に進学を望む学生がいる一方で、少なからず何の目的もなく進学を望む学生がいます。
本来の意義とはズレますが、「社会に出る前に4年間都会でいろんな価値観を持つ人と交流して自分自身がなにものであるかを探す」というのはかろうじて理解できます。
問題は、「周りの友達が進学を希望してるから」だとか、「親が行けっていうから」という理由で大学進学を望む学生です。
女の子に多いパターンで「看護師、薬剤師」志望と言ってはいるものの、「安定してるから」とか「給料がいいから」と、よく業務内容を知りもせずに志望してる子がいますが、同類です。
そして、塾や家庭教師を望まれるご家庭のお子様にこのタイプが多いという事実があります。
そういったお子様が学力をあげるには根本的に無理があります。
モチベーションが足りません。
大学進学しない選択肢
大学に進学しなくても生きていけます。
苦労するしないは人によりますし、大卒高卒中卒で差がでることはありません。
出たとしても直接幸福度には影響しない些細なものです。
大学に進学するには費用もかかります。
4年間の学費と生活費で数百万。
これを楽勝で払っていけるご家庭ならいいですが、僕みたいにちょっとずつ積み立てしてやっとこさ出せるか出せないかギリギリのご家庭は多いはずです。
大学にかかる費用だけに目がいきがちですが、高卒で働く場合との差を考えると家1軒建ちます。
現在お子様が志望してる大学は本当に家1軒諦めてまで行く価値のあるところでしょうか。
僕には2人の子供がいますが、今のところ大学に行きたいなんて口走らないように育てるつもりです。
そうやって育ててそれでも大学に行きたいと口走ったなら、理由を聞いておそらく却下。
それでも行きたいといえば自力で勉強させて、学費も僕が準備してきた定額だけ援助して残りはバイトでもしてやりくりして貰います。
国公立に行けば少しの負担で済むし、私立に行けば苦しいでしょう。
でもウチは貧乏。
仕方ありません。
その状況でモチベーションが上がらないなら我が息子娘ながらただのアホです。
死ぬほど苦労してまっとうな人間になればいいと思います。
まとめ
大学進学が人生のターニングポイント
であるのは確かです。
だからといって考え過ぎたり周りに流されたりするのはあまりいいことではありません。
親子ともに神経質になり過ぎれば悪循環も起きやすいです。
進学校だからといって進学しなくてはいけない理由はありません。
とはいえとはいえとはいえ、よくよく考えた挙句に一周回ってやはり大学進学を選ぶというのなら、それは見事に本来の意義を満たしているといえるでしょう。
そんな子には是非ともいい指導者に巡り合って合格を勝ち取ってほしいです。
最後に
もう一つだけエピソード(フィクション)を紹介します。
子供の頃ケーキ屋さんになりたいって言ってた女の子。
なまじ勉強ができたばっかりに間違って進学校に入学し、やりたいことも見つからないまま金のかかる私立大学に入学。
やっとの思いで就職するも、ゴールデンウィーク明けに流行りの退社サービスを利用。
子供の頃の夢を思い出し、ケーキ屋でアルバイトを経て正社員に。
同世代が結婚したり遊び回ってる中、自分の店を持つ為に生活費を切り詰めて貯金。
もうすぐ30歳。いつになるやら。
大学に進学しなければ、今頃自分の店持てたのに。
ではでは!
コメント